IWCのオーバーホール料金や必要な期間とは?部品保有期間や依頼先など徹底比較
1868年の創業依頼、日本でも長い人気を誇るIWC(International Watch Company)は、ポルトギーゼをはじめパイロットウォッチ、ポートフィノなど魅力的な時計が並ぶブランドです。
リシュモングループ傘下でありながら、伝統的に自社製のムーブメントにこだわりを持つIWCの時計ですが、その高い性能を維持し末永く愛用するためには定期的なオーバーホールが必要です。
そこで今回は、時計のオーバーホールはなぜ必要なのか、適切な頻度や費用の目安など、IWCのオーバーホールについて解説します。
IWCをお持ちの方、これから購入されようとしている方は、ぜひ参考にしてみてください。
IWCのオーバーホールはなぜ必要?
IWCの時計をオーバーホールせず長年使用し続けると、時計が遅れたり、進んだり、止まってしまうといった不具合が生じる可能性があります。
例えば、IWCの時計内部に納められた各部品に塗られた潤滑油は、オーバーホールを行わないと蒸発して切れ、経年劣化もします。
その結果、部品が摩耗したり痩せてしまったりして、時計が本来持つ機能が維持できなくなってしまいます。
また、オーバーホールをしていない放置期間が長いと、不具合の箇所が増えたり交換した部品の調整箇所が多くなったりと、オーバーホールの料金も高くなり修理に必要な期間も長くなる可能性があります。
定期的なオーバーオールを行い、時計内部の歯車などのムーブメント(機械)を一つひとつ分解し洗浄して時計内部の消耗パーツを交換するなど、こまめにメンテナンスすることで、未然に不具合や大きな故障を防ぐことが可能です。
IWCのオーバーホールはどれくらいの間隔(頻度)で行うのが良い?
IWCのオーバーホールを行う間隔は、公式サイトでは名言されていませんが、機械式時計で3〜5年ごとに1度ぐらい、クォーツ式時計で4〜5年に1度ぐらいが良いとされています。
ただし、オーバーホールの必要な期間は、時計の使用頻度や利用状況にもよります。
上記のような年数が経っていなくても、時間がずれたり時計から異音がしたりする場合は、速やかにオーバーホールを依頼するようにしましょう。
IWCのコンプリートサービスとは?
IWCに正規のオーバーホールを依頼する際は、コンプリートサービスを利用することになります。
コンプリートサービスは、オーバーホール・内装修理・ライトポリッシュがセットになったサービスです。
依頼すると、熟練の時計診断士が隅々まで目視し、ムーブメントの検証や精度チェックなど徹底的に検査を行った上で、不具合のある部品を純正部品に交換するなどの修理や調整を行います。
その後、組み立て直す際には、防水のためのパッキンの交換も行われます。
組み上がった時計は、精度チェックや防水機能の検査などが行われ、それぞれの基準をクリアした時計が持ち主に返却されます。
また、コンプリートサービスに含まれるライトポリッシュでは、ケースやメタルバンドに日常生活でついた傷をできるだけ取り除き、ポリッシュ(鏡面)仕上げまたは、マット仕上げを行うことで表面を整えてもらえます。
IWCの保証期間とは?
IWCの時計の国際保証期間は、購入後2年(24ヶ月間)です。
この期間中は、製造過程や素材が原因となる問題については、無料で修理・不具合部品の交換をしてもらえます。
修理のための時計の送付料金は持ち主負担となりますが、時計の無料発送キットを申し込むこともできます。
My IWCとは?
MY IWCとは、2019年11月19日より開始した、IWCの腕時計を購入した方が登録できるプログラムです。
購入から2年以内の国際保証期間内の時計をMY IWCに登録すると、IWCの時計の国際保証が2年から8年に延長されます。
また、登録者には、時計のお手入れに役立つ情報や新製品やイベントに関する最新ニュースが、優先して送られます。
IWCの部品保有期間は?
IWCは、ブランド創業期のモデルの時計から現行モデルの時計まで、数百万個にもおよぶ時計パーツを保有期間を設けず、理想的なコンディションで保管しています。
IWCの永年保証とは?
IWC永年保証制度とは、IWCが腕時計の生産を継続している限り、永久にメンテナンスや部品交換という充実したアフターサービスを行うことを保証する制度です。
IWCの他に、パテックフィリップやオーデマピゲ、ジャガールクルトなどの有名な高級時計ブランドが永年保証制度を提供しています。
IWCのオーバーホールは並行差別される?
時計の並行差別とは、並行輸入品を修理やメンテナンスに出す際に、
- 正規輸入品よりも修理代金が割高にかかる
- 純正部品を用いたメンテナンスが施されない
- 依頼自体拒否される
といった対応の差を受けることを指します。
ちなみに、正規輸入品とは、海外に拠点を置くブランドと契約を結んでいる日本の正規代理店が輸入し、正規店で販売している時計を指します。
並行差別の有無はメーカーによって異なり、IWCが属するリシュモングループには並行差別がありません。
つまり、時計が正規品であれば、並行輸入品でも差別されることなく正規輸入品と同じサービスが受けられます。
IWCのオーバーホールはどこでできる?
IWCのオーバーホールを行いたい場合、国内正規店(メーカー)に依頼する方法と、民間修理業者のメンテナンスに依頼する方法の2つがあります。
国内正規店(メーカー)は絶対的な安心感がありますが、民間修理業者に比べて、オーバーホールの料金が高かったり作業に時間がかかったりというデメリットもあります。
それぞれのメリットやデメリットを押さえて、自分に合った方法を選ぶようにしましょう。
IWCのオーバーホールの料金はいくら?
ここでは、IWCのオーバーホールを依頼した場合の料金相場を紹介します。
国内正規店(メーカー)のオーバーホール料金相場
IWCのコンプリートサービスの料金は、モデルごとにムーブメントの種類によって異なります。ちなみに、2022年5月に料金改定がなされ、ブレスの素材による料金差はなくなりました。
ただし、時計の年式や機構によって異なりますので、さらに詳しく知りたい方は、ご自身の時計のシリアルナンバーやリファレンスを用いて、IWC公式ページでシミュレーションしてみてください。
時計の機能 | 価格 |
---|---|
自動巻き | 62,150円〜 |
クロノグラフ | 73,150円〜 |
特殊 | 見積もり対応 |
※2023年7月時点での参考料金です。IWCでは、オーバーホールの料金は、定期的に変わりますので詳しくは直接お問い合わせください。
時計修理ワタナベのオーバーホール料金相場
時計修理専門店「時計修理ワタナベ」は、あらゆるモデルのIWCのオーバーホールを多数行ってきた実績を持つ民間の時計修理業者です。
IWCのオーバーホールはどれも、国内正規店(メーカー)の修理料金の半分程度、またはそれ以下の相場となっています。
時計の機能 | 価格 |
---|---|
自動巻き | 22,550円〜 |
クロノグラフ | 37,950円〜 |
特殊 | 55,000円〜 |
IWCのオーバーホールは時計修理ワタナベにお任せを!
時計修理ワタナベは、「時計を愛する方々に高い品質の修理技術を適正な価格で提供したい」という思いを胸に、大切な時計を新品の頃と同じような状態に戻すお手伝いをさせていただいています。
機械式の複雑時計の修理を得意としており、IWCをはじめ、ロレックス・オメガ・ブライトリング・ジラール・ペルゴなど、数多くの高級時計修理の実績を誇っており、適切な料金と迅速な対応にも自信を持っております。
時計修理ワタナベは国内正規店同等の高品質で安心
時計修理ワタナベは、メーカーを問わず、どんな時計のオーバーホールでも修理でも、社内で対応できる技術を備えています。
国内正規店(メーカー)同等の高い品質維持に努めておりますので、安心してご依頼ください。
依頼いただいた時計の修理は社外に頼らず、できる限り自社内修理にこだわることで、高い品質維持に努めています。
メーカーの半分以下の料金や納期で修理が可能
時計修理ワタナベでは、多くの場合、IWCの国内正規店(メーカー)でのコンプリートサービスや修理料金の半分、もしくは四分の一以下で修理まで完了できることもあります。
また、IWCの国内正規店(メーカー)でのオーバーホールには、およそ1ヶ月〜1ヶ月半が必要なのに対し、時計修理ワタナベでは、多くの場合、正規メーカーの半分以下の短い期間で納品が可能です。
リーズナブルな料金やスピーディーな納期もサービスと考えていますので、トータルで他社さんと比べて下さい。
他店で断られた修理も諦めず時計修理ワタナベまで
時計修理ワタナベには、長年培ったノウハウやスイス研修で得た知識と技術があります。
さらに、材料卸業者とのネットワークを活用することで、複雑な機械式時計の修理も得意としています。
他店で断られたり、海外修理で半年以上かかると言われた時計の修理も遠慮なくご相談ください。
オーバーホールの保証期間は安心の2年間
IWCのコンプリートサービスのオーバーホール保証期間は2年間(24ヶ月)としています。
時計修理ワタナベでも同等の2年間(24ヶ月)の保証期間を設けていますので、オーバーホール後のアフターケアを安心してご利用いただけます。
※アンティーク時計の場合は6ヶ月の保証です。
時計修理ワタナベのIWC オーバーホールの修理事例
多数の修理実績の中から、4つの事例をご紹介します。
case1:IWC ポルトギーゼのオーバーホール+ローターカシメ直し
型番(ref.) | 3714 |
修理金額 | 40,700円 |
修理内容 | 1日中腕に装着していても、外すと短時間で止まってしまうとのことでお預かりしました。油切れにより、ローターの回転が重くなっていたことで、腕の運動量だけでは十分にゼンマイを巻き上げることができない状態でした。また、ローターのがたつきが大きくなっていたことも原因の1つとして考えられます。今回、オーバーホール、ローターカシメ直しの対応となりました。 |
case2.IWC ダ・ヴィンチのオーバーホール+ヒゲゼンマイ修正
型番(ref.) | IW458307 |
修理金額 | 28,050円 |
修理内容 | 使用中に突然止まってしまったとのこと。自動巻きの受けのネジの1本が外れて、時計の動きを止めていました。また、外れたネジによってヒゲゼンマイの形が崩れていました。今回、オーバーホール、ヒゲゼンマイ修正対応となりました。 |
case3.IWC マークXVIのオーバーホール+部品交換
型番(ref.) | – |
修理金額 | 24,000円 |
修理内容 | 止まりとの事です。ゼンマイ切れが原因でした。 オーバーホール、ゼンマイ交換、パッキン交換、防水試験での修理内容となりました。 |
case4.IWC パイロットウォッチクロノグラフのオーバーホール+ローターベアリング調整
型番(ref.) | 3717 |
修理金額 | 42,350円 |
修理内容 | 時計を振ると中で何かが擦れているような音がする、との事でお預かりしました。内部を確認したところ、ローターベアリングを固定しているネジが緩み、ローターが裏蓋と擦れている状態でした。擦れにより鉄粉が発生し、機械内部へ入っているため、今回はオーバーホールとローターベアリングの調整を行いました。 |
以下のページでは、さまざまな修理事例を紹介しています。
時計修理ワタナベでのIWC オーバーホールの修理の流れ
時計修理ワタナベにおけるパテック・フィリップのオーバーホールの流れを、ステップごとに説明します。
STEP1:お電話やメール、来店でお問い合わせ
まずは、お気軽にお問い合わせください。来店のほか、お電話やメールでも構いません。ブランド・モデル・不具合症状をわかる範囲で説明いただければ、概算の御見積をお伝えします。
STEP2:時計を弊社へ送付
時計は無料で送付いただけます。ご連絡いただければ、精密機器用梱包ボックスセットの郵送を無料で承ります。
STEP3:御見積りの連絡
時計をお預かりしてからおよそ1週間で御見積をお送りします。
この時点でご予算に合わない場合、オーバーホールをキャンセルされても、料金はかかりません
※弊社からメーカーに修理を依頼する場合は、キャンセル料が発生することがあります。
STEP4:オーバーホールを行い、時計を返却
オーバーホールが完了した時計を返送いたします。
2年間の保証(アンティーク時計は6ヶ月保証)のほか、税別2万円以上のオーバーホールの場合には、次の2つの特典も付きます。
・特典1:修理した時計の外部及び内部の画像の進呈(SDカードもしくは印刷)
・特典2:時計ボックスに入れて納品
時計修理ワタナベに寄せられたお客様の声
ここでは、時計修理ワタナベをご利用いただいたお客様の声をご紹介します。
<口コミ1>
IWCのオーバーホールを対応していただきました。丁寧な説明と値ごろ感のある価格で感謝。また別の時計もお願いします。
<口コミ2>
IWCのアクアタイマークロノグラフを依頼しました。他店で裏ぶたが開かずメーカー修理の可能性がありましたが、こちらで開けてもらいました。二年の保証もあるので、使いながら様子を見ていこうと思います。 追記 直後にストップウォッチ部分に不具合があることがわかり、再度修理となりましたが、しっかり対応してもらいました。
<口コミ3>
オーバーホールで伺いました。アポ無しで直接行ってしまいましたが丁寧に対応いただきました。受け取り時も修理時の写真の入ったマイクロチップをくれるなどとても良かったです。また利用させていただきます。
<口コミ4>
難しい修理に丁寧に対応いただきました。ありがとうございました。修理後のアフターサービスも含めて、素晴らしいです。特にヴィンテージをお持ちの方には超お薦めです。
<口コミ5>
どこも受け付けてくれない古い時計の修理を完璧にやってくれました。
<口コミ6>
メーカーでの修理が高額過ぎた為、他で修理出来ないか探しておりました。何社か断られましたがこちらでは快く引き受けて頂けました。金額もリーズナブルで仕上がりも早かったです。他にも時計を持ってるので、またお願いしよう思ってます。
<口コミ7>
とても丁寧且つ親切な対応で、しかもリーズナブルな価格設定でいつも大変たすかっています。また次回も利用したいと思います。信頼できるお店です。
今後も、社員一丸となってお客様にご満足いただけるサービスをご提供できるよう努めてまいります。
まとめ
IWCの精度を保ち寿命を伸ばすためには、定期的にオーバーホールを行うことが大事です。
時計修理ワタナベなら、国内正規店(メーカー)よりもリーズナブル、かつ迅速に、大切な時計を新品同様の状態に戻すことが可能です。
時計に不具合を感じている方はもちろん、しばらくオーバーホールを行っていない方は、ぜひ時計修理ワタナベに気軽にお問い合わせください。基本料金や概算のお見積りを無料でお伝えいたします。